近代葬儀の種類


ライフスタイルの変化に伴い、葬儀は一般的に縮小傾向にあります。



家族葬
一般の葬儀では、生前、故人とゆかりのあった人たちに声を掛け、会葬者を集めますが、家族葬の場合は、全く声を掛けないか、ごく親しい人のみに声を掛けることになります。
核家族化、個人主義で、親戚、ご近所の縁が薄らいできた近年では、家族葬のニーズが高まっています。以前は「密葬」と呼ばれており、家族、親しい人だけでとり行うもので、遺族は余計な気を使うことなく、会葬者の対応に追われることもなく、ゆっくりと故人を偲ぶことができます。
故人の高齢化により、声を掛ける会葬者の数が減ってきたのも、家族葬が増える背景と言われています。故人の息子の会社の上司、同僚など、故人と直接縁のない人への参列を求めなくなり、葬儀は、家から個へと変化しています。そして今までほど、葬儀にお金を掛けなくなりました。高い祭壇、大規模な葬儀で、故人へ物で尽くすという考えから、故人への心情的な思いを重視し、心で尽くすという考えに変わってきています。



直葬
通夜や告別式などの儀式を行わない方法で、自宅あるいは病院から直接火葬場に運んで火葬します。
死後24時間は火葬ができませんので(特定伝染病など特殊な場合を除く)病院、自宅、火葬場で安置します。
10年ほど前から直葬は広まってきました。身内、知人がなく、葬式が必要ない場合は、お別れの儀式である葬式は必要ないため、この方法を選択します。また価値観の変容で、形式だけの葬式に疑問を感じ、自分なりの弔い方を考えることで、直葬を選択することもあります。
費用は通常の葬式より極めて安価です。直葬を取り扱う業者も増えています。火葬までの一連の流れをセットで取り扱っているところが多く、10万円程度からあります。そのまま火葬する場合や火葬する前にお経をあげるなどで費用も変わってきます。
直葬は、費用だけの面だけでなく、形にはまった葬式に振り回されず、自分のペースでゆっくりとお別れをすることが出来ます。葬式になると、参列者に気を使い、故人とゆっくりお別れをすることが出来ず、終わった時には気疲れだけが残ることもあります。
ただし、直葬というのは、まだまだ一般的ではないので、親類などには葬式を行わない薄情ではないかと思われることもあります。
故人の意思、直葬を行う思いなど十分に理解してもらわないと、今後のお付き合いに影響します。